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2005年12月08日

茶室

................................................................................撮影:八津合町 石橋
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上林山荘のすぐ近くの民家には、かやぶき屋根の粋な茶室がある。この茶室、一蓑庵という。元市会議員であった井上甚太郎さんが21年ほど前に建築されたそうだ。 一蓑庵は二畳敷きで、前面に面坪の内があり、右隅ににじり口がある。二畳間の正面に床が設けられ、二畳間の奥には一畳敷きの小さな部屋がある。これは、秀吉が利休に命じて造らせた天王山の「待庵」と同じ間取りであり、利休の追求する「侘び」の極致を示している。

茶室の入口には水琴窟があって竹筒を耳にあてると、心が洗われるような澄んだ音色を楽しむことができる。甚太郎さんは、小説家の水上勉氏とも親交があって、一蓑庵の完成時には訪問されており、庭園には良寛和尚の歌を水上氏の直筆で刻まれた石碑がある。ちなみに歌は『世の中に おなじ心の人もがな 草のいおりに一夜語らん』とある。

案内して頂いた奥様のお話によると、茶室は、武士が戦の密談をしていたところが発展してきたものだそうだ。茶こころの乏しい筆者も、一度はこんな茶室で一服頂くことができればこの上ない幸せな気分である。

母屋の隣にはもう一軒の茶室がある。どちらも、ご主人が亡くなられてからは使用されていないとのこと。庭の紅葉が真黄色に色づき、晩秋の風に舞っているのがとても印象的であった。 (この茶室、現在はトタン屋根になっている)

投稿者 ryokudo : 2005年12月08日 09:34

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