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2006年05月28日

山もみじ

........................................................................................撮影:あやべ温泉
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 あやべ温泉の玄関先には鉢植えの立派な山もみじがある。この春、一回り大きな鉢に植替たこともあって一際、元気で色艶のよい葉っぱをつけている。これは、口上林の渡辺卓太さんが山から持ち帰り25年程かけて盆栽に仕立てられたのを、3年程前に頂いたものである。温泉を訪れるお客様は、その姿をみて感嘆の声を上げて入って来られる。

 社長が、朝の出勤と同時に水をやり弱った葉を摘み、丹精込めて世話をするのが日課となっているが、人が手をかけてやると木はそれに答えてくれるという。太陽の光や夜露に触れることの少ない軒下に置かれていることもあって気遣いも一通りではない。

 盆栽は、盆の中の小さな自然である。このもみじ、樹形としては半懸崖に仕立てられておりなかなか趣きがある。盆栽は、カラオケ、テンプラとともに国際的な日本語になっているが、盆栽の源は中国にある。唐代に盆景としてあらわれ、それ以来中国に現在まで伝えられているという。

<盆栽もみじ一口メモ>
 もみじは、3月中旬に3芽に伸びた新芽を2芽にする芽摘みを行い、4月下旬~5月上旬、今度は剪定ばさみで切り落とし、樹形を美しく保つそうだ。6月に上部の勢いの良い部分は、葉の元から切り落とすと夏には再び新芽が展開し、秋には美しい紅葉が見られるという。人もそうだが、盆栽も上手に育てるのはなかなか手間がかかる。

投稿者 ryokudo : 15:25 | コメント (0)

2006年05月25日

ツバメ

..........................................................................................撮影:あやべ温泉
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きれいに田植えがされた田んぼの上を、たくさんのツバメが飛び交う季節となった。それに伴って多くの家庭の玄関先などでは、せっせと巣作りに励むツバメの姿が見られる。あやべ温泉の軒下でも、毎年やって来て卵を生み、雛を育てるツバメの姿に目を奪われることが多くなった。

この巣、春の雨で湿ったドロと枯れ草に自分の唾液を混ぜこねて作るそうだ。昔は崖に作ったそうだが、より安全な人家に作るようになったという。ツバメは害虫を食べるので大事にされてきたのかも知れない。餌は、カ、ハエ、アブ、ユスリカなどの虫を食べるが、子育て中に親が運ぶ回数は、1時間当たり40回、1日に13時間の活動時間では520回にもなるそうだ。

このツバメたち、東南アジアの島々やオーストラリア北部から海面すれすれを飛びながら、餌をとり、水を飲みながら数千kmの遠い道のりをはるばるやって来る。その飛行スピードは時速50km、最高では200kmにも達するそうで、新幹線にも匹敵する早さである。

そして、日本で育った若鳥とその親たちは、秋風の吹く季節になると1ヶ所に集まり、何千、何万という群れをなし、南の空を目指して旅立っていく。来年もまた、生まれ故郷である日本へ、そして、緑豊かな上林の里へ元気な姿を見せてほしい。

投稿者 ryokudo : 14:11 | コメント (0)

2006年05月19日

清流 上林川

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 雪解け水を湛え、空の青さを映しながら7里(28km)の上林谷をゆったりと流れる。清流上林川は、由良川の上流に位置し、地元の上林は勿論、綾部や福知山そして舞鶴など下流都市の人々にとっての命の水でもある。

 命の水の最初の一滴は、福井県との県境である綾部市老富町にある。この地は、70年代の前半、ホークの神様と言われた岡林信康さんが4年間住んでいたところでもある。

 この上林川、ある調査によると四国の四万十川より汚れが少ないというデータがある。川は、堰やダムができると水の流れが遅くなり、太陽の熱で温められて藻やコケが多く生え、水中酸素濃度が増えて汚れるそうだ。

 昔に比べると魚の数や種類が少なくなったというが、上林川のある場所にはオオサンショウウオがたくさん(ある日の調査では17匹)生息している。これは、餌となる魚などの食べ物が豊かであるからだろう。あやべ温泉は、「上林川を美しくする会」に参加し、活動しているが、そこに住む私たちもできることからはじめて行きたいものだ。

投稿者 ryokudo : 13:21 | コメント (0)

2006年05月08日

米づくり

.............................................................................撮影:奥上林 睦寄町
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 秋の収穫の後、お礼の肥料をやってから休んでいた田んぼにトラクターが入り、あちこちで稲作の準備が進んでいる。後方では、カメムシやイナゴなどの害虫の巣となる畦の草刈りをしている。これらの害虫に食べられるとお米が変形して等級が低くなり、同じ手間をかけて作ったお米も売価はうんと安くなるそうだ。

 米や野菜づくりは、これらの害虫や天候との戦いの歴史でもあり、先駆者たちが知恵を出し合って様々な改良を重ねてきた。近年、化学肥料や農薬づけによる農業の環境や生物への影響が懸念される中、有識者の方々によって新たな農法が開発されている。

 不耕起自然農法もそのひとつだ。数年ほど前、NHKテレビで放映されるのをみて凄い農法だと感心もし、いつかはやって見たいと思っている。これは、トラクターなどで耕さず固い土に苗を植え、植物の持っている自然の力で育てようというものだ。

 要は、農薬や化学肥料に頼らず、水稲を野性化させることで、気候変化や病虫害に強い植物に育てるものだ。その効果は、10数年前に日本列島を襲った冷害で立証され、国も認めているという。佐渡ヶ島でもトキを呼び戻そうと頑張っておられるそうだ。この福岡農法、欧米などの先進国でも凄い理論だと評価されているという。

 戦後、デミング博士などの指導のもと管理の概念が定着し、工業製品では世界に冠たる品質を築き、日本の高度経済成長を支えると同時に、各国の経済発展に寄与してきたが、農業分野でも知恵と工夫で改革が進んでいる。

投稿者 ryokudo : 10:09 | コメント (0)

2006年05月06日

桃の花

............................ ................................................撮影:奥上林 睦寄町
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 長い冬の眠りから覚めた木々たちは、あちこちで彩をこらして芽を吹き、花を咲かせている。毎年繰り返される自然の営みではあるが、日本の四季の訪れに目を奪われる昨今だ。

 睦寄町にある味工房の庭にも桃の花が咲きそろい、春風に1枚2枚と花びらが舞っていく。田園に囲まれたこの場所で、道行く近隣の人たちは田んぼや畑仕事の合間に手を休め、ピンクの花を眺めて心を和ませていく。

 桃の花で印象的なひとコマは、中国3大小説のひとつ三国志の第一章「桃園の誓い」だ。後漢の末期、国は乱れ、黄巾族が暗躍し、民百姓は不安で苦しい生活をしていた。そこで立ち上がったのが三国志の主人公となる劉備玄徳、張飛翼徳、関羽雲長の3人の若者たちである。それを祝って劉備の母は、楼桑村にある美しい桃の花が咲く桃園の中に宴席を設けてやった。

 そこで3人の若者は杯を酌み交し、義兄弟の誓いをして黄巾族を討つための義勇軍を立ち上げたのである。それはまた、中国では今も大人気の人物、諸葛孔明の提唱する中国を魏、蜀、呉に分けて治める「天下3分の計」の始まりでもあった。

 桃の花を見るにつけ、吉川英治の小説のあまりの面白さに夜の更けるのを忘れ、読み漁った青春の若かりし頃に思いはめぐる。

投稿者 ryokudo : 15:48 | コメント (0)