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2006年10月23日
トビ
................................................................................撮影:奥上林 睦寄町

「夕焼け空が真っ赤か トンビがくるりと輪を描いたホ~イのホイ」のフレーズで始まる三橋美智也の歌にもあり、「ピーヒョロロ」とのどかな声で鳴き、「トンビ」と呼ばれて日本人には古くから親しまれてきた。里山の多い上林の風景にはよく似合う鳥である。
ある日の夕方、どこから集まってきたのか、睦寄町の田んぼの上空には70数羽のトビがグルグルと輪を描きながら飛び続けていた。その内の2羽が筆者の畑の近くに巣を構えていて、農作業の合間におやつを食べていると、後ろから音もなく飛んできてあっという間にさらっていく。
トビの属するワシタカ科は世界で218種。ユーラシアやアジア、オーストラリア北部からアフリカにかけて世界の広い範囲に生息している。ネズミ、ヘビ、カエル、鳥類などの生きているものを空中から狙って狩る、いわゆる「ワシタカ類の狩り」は行わない。主に農耕地やその周辺の山地、海岸に近い山地などに生息し、弱ったヘビやカエル、魚類などを主食にしている。
戦後、木材不足を補うため多くの山々で植林が始り、食べ物が成る木は伐採されてすっかり減少し、野鳥や小動物の生息域を少なくしてしまった。そして、生物はその個体数を減らし、絶滅が危惧されている種は年々増加している。食物連鎖の一方の頂点にいるトビには、おろかな人間たちの営みをいつまでも上空から見下ろしていてほしいものである。
投稿者 ryokudo : 2006年10月23日 09:07