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2007年04月28日

霊山 弥仙山(No.3)

...............................................................................撮影:綾部市 於与岐町
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<改心の道 一口メモ>                  (前回の続き)

改心の道として知られる弥仙山の遊歩コースは、周回コースと中上林日置谷への道、そして、君尾山光明寺への3コースがある。写真はその於与岐町からの登山口だ。この「改心の道」の名称のもとになったのが君尾山の「てんぐの詫証文」という民話である。昭和52年京都新聞社発行の「丹波、丹後の伝説」に掲載されたものを紹介する。

<天狗の侘び証文>
 その昔、何時の頃からか光明寺付近に“天狗”が住みつき、悪さをするようになった。ある日、和尚さんが山を降りて留守になった時、天狗の悪さが始まった。真っ暗だった本堂が急に明るくなったと思うと真っ赤な衣を着たたくさんの坊さんがずらりと並んでジャージャーと読経が始まった。

 子供たちは「天狗の仕業だ。こわい!」と本堂の隅に集まってブルブル・・・。そこへ和尚さんが戻ってきて門を入ったところで「エヘン」と咳払いをすると本堂の灯りはパット消え、お経も止んで元どおりになった。子供たちはやっと生き返った心地・・・。

 また、お百姓さんが割り木や柴を山に積んでおくと一夜の内にどこかに隠してしまう。和尚さんは「困ったことだ」と、ある日、天狗を呼んで言い聞かせた。すると天狗は「この寺に『葷酒山門ニ入イルヲ許さず』と書いてあるのに寺にはたくさんの酒がある。定めを守れたら悪さをやめよう」と言った。「それはもっとも」と和尚さんが承諾すると、天狗は喜んで今までの悪さの「わび証文」を一札入れた。それからは天狗の悪さはなくなったという。

投稿者 ryokudo : 14:55 | コメント (0)

2007年04月24日

早春の妖精

................................................撮影:中上林 上林禅寺
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中上林八津合町にある上林禅寺の庭には、池の淵の苔の中から数輪、“かたくり”が可憐な花を咲かせている。早春にうす紫やピンク色の花が日の当たる時だけ下向けに咲き、春を告げるスプリング・エフェメラル(早春の妖精)とも云われている。

黒川和尚の話によると、種子にはアリが好むエライオソームという物質がついており、アリに拾われることによって生育地を広げていくという。また、種子が地中に入ってから7~8年してから2枚葉を出し、開花する。その昔、日本では落葉広葉樹林のある各地で広く見られたが、乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少で少なくなっているそうだ。

この日は、樹齢200年の枝垂桜を撮りたいと思って訪れたが、「ウソ」という鳥が群れで飛んできて花芽を食べ、上の方はほとんど花がなかった。昨年6月に訪れた時から楽しみにしていただけに残念な気持ちで眺めていると、境内の庭を清掃されていた和尚さんにこの花を紹介して頂いた。初めて出会った早春の妖精を、季節の風として送りたい。

投稿者 ryokudo : 14:14 | コメント (0)

2007年04月23日

霊山 弥仙山(No.2)

.............................................................................撮影:綾部市 於与岐町
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 <山岳信仰 一口メモ>                 (前回の続き)
 弥仙山にちなんで日本の山岳信仰について考えてみたい。日本3霊山として駿河富士、越中立山、加賀白山がある。これに石鎚山、大和大嶺山、釈迦嶽、大山を加えて7霊山。これらを含めて日本で霊山といわれる山は351座におよぶという。

 日本の国土の76%は山または山地で世界的に見ても緑豊かな国。人々は昔から山に神々が宿り、それを霊山や霊峰と呼ぶようになり敬虔な祈りを捧げてきた。豊かな自然の恵みへの感謝や噴火、洪水、干ばつ、暴風雨の抑止と安穏を願い、崇拝し続けてきた。

 宗教民俗学者の堀一郎氏は、日本における山岳信仰の始まりを火山系、水分系、葬所系の三つの型に分けて考える。火山系とは火山が噴火し、爆発することに人間が畏怖の念を抱いたことに起源する。水分系は、水源の山に対する信仰で、農耕を営む人々にとって山は生命の源であり、かつ水害を引き起こす脅威でもあった。

 葬所系は、人が死ぬとその霊は高いところへいくという考えから出てきたもの。山は霊が住む場所とされ、さらに死者を葬る場所にもなったことから祖霊の居場所となり、人が最期の還っていく場所ともみなされるようになったという。

 筆者の属する山内自治会も君尾山の水源地に小さな祠を建て、山の神として不動明王を祭っていた。毎年7月8日に清掃を行いお参りしているが、これは、農業や生活用水としての水の確保と洪水の抑止を祈願したものだ。 近年、あやべ温泉のすぐ近くにある「乳が森さん(母乳の神様の社)」に移し、ひとつ屋根の下で祭っている。



投稿者 ryokudo : 09:46 | コメント (0)

2007年04月20日

桃の花

..............................................................................撮影:奥上林 味工房
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 関西の春は、奈良 東大寺二月堂のお水取りに始まり、造幣局の通り抜けで終わると云われている。この間、梅、椿、木蓮、こぶし、梨、サクラなど冬の眠りから覚めた花木たちは次々と芽を出し、花をつけ季節の彩りを堪能させてくれる。

 地球上には500万種もの植物があるという。それらの植物は、生命の大爆発のあったカンブリア紀の後、今から4億年近い太古に海の中から地上進出し、5,000万年かけて地球を埋め尽くしたそうだ(動物の地上進出より数千万年も早かったらしい)

 地上に進出した、たった一種の植物(シダ類)は、それぞれの環境に適応しながら種を増やしていき、これだけの数になったという。今回は、あやべ温泉の姉妹施設である味工房の庭に咲いた地球上の500万分の1、桃の花(写真)を季節の風として上林から読者の皆様に送りたい。

<桃の花 一口メモ>
 バラ科の落葉小高木。中国黄河流域が原産で、弥生時代には渡来していた。中国の古典医学書「名医別録」には“白桃花”には大便や小便の出を良くする作用があるので、飲食物がなくなり、お腹がすっきりし、体重が減ると記されているそうだ。

 ある資料によると、頑固な便秘で肥満傾向にある女性が、桃の花とミカンの皮粒を適量飲むと翌朝は快適な排便が得られるという。これは、実際に開業医の臨床テストでも証明されており、桃の花に含まれるマルチフロリンが大腸の蠕動運動を活発にして、排便を促進する作用があるそうだ。便秘や肥満、生理痛でお悩みの方は一度お試しあれ。

投稿者 ryokudo : 17:59 | コメント (0)

2007年04月18日

霊山 弥仙山(No.1)

............................................................................撮影:奥上林 君尾山
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 君尾山から西へ6 km、三角形に突起した山が「改心の道」で知られる弥仙山だ。美仙山や丹波富士などと呼ばれ、市内では頭布山、養老山についで高く、晴れた日の山頂からは大江山や舞鶴湾が一望できる。弥仙山という名は、仏教で世界の中心にそびえ立つ高山の須仙山から由来している。綾部市/舞鶴市境に位置し、標高は664mある。

 毎年、11月23日は恒例の「改心の道」遊歩の開催日で大勢の参加者が列をなして頂上を目指す。登山口の於与岐町から中上林の八津合町までの8kmの道程を3時間ほどかけて踏破する。途中、見晴らしの良い休憩所で一息入れ持参の弁当を食べる。ちなみに、第15回目を迎えた昨年は170名が参加されたそうだ。

 この山は、奈良時代から信仰の山として開け修験道の行場のための寺があったという。明治に入り神仏分離によって金峰神社と改められた祠が山頂に建立されている。この時代、白いヒヒがいるという騒ぎが起こり、地元の人が駆けつけると白衣の女性が現れた。大本教の開祖である“出口なお”が水場近くにある権現堂に籠もっていたという。

 「改心の道」は、君尾山光明寺から弥仙山につながる山道。光明寺を舞台に暴れ回った天狗が和尚に侘びを入れたという民話(No.3で紹介)から名づけられたそうだ。 筆者も京都からUターン帰郷して3回目の秋を迎える今年はその昔、修験場として栄えた2つの山を結ぶこの道を歩き、神が住むという山の持つパワーを感じてみたいと思う。(次回へ続く)

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投稿者 ryokudo : 12:53 | コメント (0)

2007年04月15日

山家城跡 さくら祭り(No.2)

................................................................................撮影:亀岡市 七谷川
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(前回の続き)
山家城跡さくら祭りにちなんで日本を代表する花、サクラにまつわる彼是を紹介したい。

 華やかに春を彩る桜の名所は各地にあって、多数の方々が訪れ花見をする様子がテレビや新聞などで紹介されている。関西では奈良の吉野、大阪造幣局の通り抜け、京都の嵐山と東山の円山公園などはよく知られている。

写真は、筆者の住む亀岡市千歳町の桜並木。愛宕山系七つの谷から流れ込む七谷川の堤防に咲く2,000本の桜トンネルは、樹齢70年のソメイヨシノが2 kmに渡って続く。この「和らぎの道」は夜桜も楽しめ、訪れる花見客はその幽玄さに感動する。

筆者は2年半前に単身Uターン帰郷してあやべ温泉でお世話になり、現在も楽しく勤務させて頂いているが、毎週3日ほどは家族のいる亀岡で過ごしている。その全くの個人的な繋がりでこの桜を紹介している。読者の方々も、機会がありましたら是非、一度は見に来てほしい。

<サクラ 一口メモ>
250以上の品種があるサクラはわが国を代表する花木の一つ。春の訪れと共にいっせいに咲き始め、南から北へと春を告げながら北上する。桜前線の基準は、日本の大部分では染井吉野、沖縄ではカンヒザクラ、南部と北部を除く北海道ではオオヤマザクラ、そして、北海道東部では千島桜だという。


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投稿者 ryokudo : 14:46 | コメント (0)

2007年04月13日

山家城跡 さくら祭り(No.1)

................................................................................撮影:山家 広瀬町
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 上林の玄関口に山家という地がある。上林川が由良川へ流れ込む合流点でもあり、国道27号から府道1号を通ってあやべ温泉を訪れる入口でもある。4月始めの日曜日、山家城跡公園でさくら祭りが開催され、近隣から多数の見物客が訪れて満開の桜の下で春の一日を楽しんだ。

 この祭りは、地域の人たちのふれあいの場として長年に渡って継続されており、今年で32回目を迎える。公園内ではカラオケ大会、山家太鼓や東綾中学校のサムルノリ演奏、プロの演歌歌手 大空美樹の歌謡ショーと福餅まき(写真)などが行われ、華やかに祭りを盛り上げた。

 山家城は、天正10年(1582)戦功により谷衛友が16000千石で豊臣秀吉から与えられたものだ。関が原の戦い(1600)の時、石田三成の命により西舞鶴の田辺城に據る細川藤孝を包囲するも「谷の空鉄砲」の名を残した本領安堵以来、江戸時代は徳政を施し、他領に多発する百姓一揆もここでは上林九村の正徳(1712)のただ一度のみだという。(上林九村:水梨、市志、辻、光野、市茅野、栃などの村々)

 公園内にある資料館には、山家を統治した歴史とその関連資料が年代順にきれいに整理されて陳列保管されている。来賓として招かれた奥上林自治会の熊内輝夫連合会長と一緒に見学しながら、当方にもこのような資料館がほしいものだと思う。6月には、奥上林最大の催しである二王公園祭が行われる。連合会長はその研修を兼ねて来たという。ここでは、各自治会が相互に助け合い支援しながら地域社会を支えている(次回へ続く)

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投稿者 ryokudo : 17:19 | コメント (0)

2007年04月10日

遊歩道

...........................................................................撮影:睦寄町 二王公園
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 あやべ温泉の姉妹施設である二王公園の横には、君尾山を源流とする君尾川が流れている。この川とパターゴルフ場との間の護岸部分がきれいに整備され、遊歩道が完成した。この遊歩道は、これまでに完成した上流の二王広場の部分と繋がり600m程の距離となる。

 これは、あやべ温泉の露天風呂からも真下に見ることができ、周囲の自然と融合した建造物として一度は歩いてみたい気持ちにさせてくれる。人が歩く部分は浸透性のある新素材が敷き詰められていて、環境にも足にもやさしくソフトな仕上がりになっている。

 昨年にも紹介したが、この遊歩道は河川を管理する京都府の生活関連施設整備工事として平成16年度から進められており、今年度には、下流の青少年山の家までの区間整備をめざしており、完成すると全長800m程の距離となる。

 二王公園や青少年山の家の周辺道路は、地域の人たちが健康のための遊歩コースとして、また、ランニングコースとしても利用されている。この遊歩道もやがて、それらのコースとして多くの人たちが利用されることになるかも・・・・。そして、あやべ温泉に来館された方々も散歩しながら四季折々の自然の中でゆったりとした時の流れを感じて頂ける事を願っている。

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投稿者 ryokudo : 17:35 | コメント (0)

2007年04月07日

春の彩り:こぶし

......................................................................撮影:奥上林 あやべ温泉
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 長く厳しい冬の寒さが日一日と和らぐ今日この頃、7里(28km)の上林谷の山々には、彼方此方で「こぶし」が咲き、春の香りを運んでくれている。

 「白樺、青空、南風、こぶし咲くあの丘北国の、北国の春」のフレーズで始まる千昌夫の歌にもあるこの花、府道1号線をドライブされる方々はフロントガラス越しに目にし、地球の大自然の営みを感じながらハンドルを握っておられることだろう。

 山に咲く白いこぶしが花弁を散らす頃、里山ではソメイヨシノが満開を迎える。そして、落葉樹が新芽を出し、葉をつけ、新たな生命の営みを開始する。その自然の息づかいを感じながら里山で暮らす人々は大地を耕し、稲作や野菜作りの準備を始める。

 何百年、何千年と続いてきた地球の新しい1年の始まりだ。毎年繰り返す、変わらない生命の営みではあるが、上林の豊かな自然に感謝したい気持ちになるのは私一人ではないだろう。

<こぶし 一口メモ>
 漢字では「辛夷」と書く。花の下に小さな葉を1枚つけるのが特徴の落葉高木こぶしは、つぼみが子供の拳に似ていることで名付けられたそうだ。春を告げる花として昔から親しまれており、ピンク色の花の「紅こぶし」もある。モクレン科に属し、花言葉は信頼・友情。原産地は日本だという。

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投稿者 ryokudo : 14:43 | コメント (0)