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2007年04月24日
早春の妖精
................................................撮影:中上林 上林禅寺

中上林八津合町にある上林禅寺の庭には、池の淵の苔の中から数輪、“かたくり”が可憐な花を咲かせている。早春にうす紫やピンク色の花が日の当たる時だけ下向けに咲き、春を告げるスプリング・エフェメラル(早春の妖精)とも云われている。
黒川和尚の話によると、種子にはアリが好むエライオソームという物質がついており、アリに拾われることによって生育地を広げていくという。また、種子が地中に入ってから7~8年してから2枚葉を出し、開花する。その昔、日本では落葉広葉樹林のある各地で広く見られたが、乱獲や盗掘、土地開発などによる生育地の減少で少なくなっているそうだ。
この日は、樹齢200年の枝垂桜を撮りたいと思って訪れたが、「ウソ」という鳥が群れで飛んできて花芽を食べ、上の方はほとんど花がなかった。昨年6月に訪れた時から楽しみにしていただけに残念な気持ちで眺めていると、境内の庭を清掃されていた和尚さんにこの花を紹介して頂いた。初めて出会った早春の妖精を、季節の風として送りたい。
投稿者 ryokudo : 2007年04月24日 14:14