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2009年09月26日
栃の実拾い(No.2)
...........................................................................撮影:水源の里 古屋

たくさんの栃の実を拾って大満足の親子連れ
<古屋と栃の実 一口メモ> (No.1の続き)
古屋の山中には100本近い栃の木がある。大きなものは幹の周り7~8mのものがあり、樹齢は五百年を超える。樹木の繁る山中でも一際目を引く大木となり、枝の先までは数十メートルもあって、真下から見上げれば首が痛くなるほど高い。それだけに、多くの水分を必要とすることから雨水が集まる山の谷間に多く群生するそうだ。
栃の木に実が成るまでには数十年かかると云われるが、その実を栃餅にするには、拾った実を2日ほど水につけて虫を殺すことから始まる。その後、1ヶ月程自然乾燥してから水につけ、鍋に入れて実を暖めながら皮をむき、1週間ほど流水にさらす。
そして、水と栃の実を沸騰させて70℃まで冷やした後、灰を入れて保温しながら2~3日アク抜きを行う。それをよく洗って灰を流し、もち米の上において蒸してから餅をついて仕上げる。1つの栃餅を作るには随分と手間暇がかかるが、ちょっと苦味のある栃餅の美味しさの秘密はこの処理工程にあるとも云える。
古屋は、隣の集落から6kmほど離れた山の中にある。住民の先祖は清和源氏とも云われているが、中世の頃は京都を守る北端の砦があり、京街道の宿場として栄えたそうだ。50年ほど前、古屋の住民は70人近くいたが、今では7人となった。農村が見直される中、水源の里として都会の人たちの自然体験の場の提供や栃の実を使った製品の開発にもチャレンジしている。7人の古屋の侍は、環境変化をしっかりと受け止めながら、めげず、打ち勝つべき目標を定めて動き出した。(おわり)
投稿者 ryokudo : 2009年09月26日 17:18