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2010年04月08日
花と恐竜「モクレン」(No.3)
...............................................................................撮影:中上林 睦合町

中上林 睦合町に咲くモクレン
今から1億1千万年前、植物が新たに成し遂げた進化・・・・それは花の誕生だった。最初に誕生した花はコブシの祖先でその花の誕生にはコガネムシがかかわっていたという。森林を舞う大量の花粉。子孫を残すための大切な花粉はコガネムシの大好物であった。ある時、花粉を食べるコガネムシの足に花粉がつき、次の餌場でメシベに届いた。
この瞬間、植物の新たな戦略が始まった。昆虫たちに生殖を手伝ってもらうことは風に任せて花粉を飛ばすよりはるかに効率的な繁殖方法だった。そして、植物は更に花粉を囲む花に目立つ色や香りをつけて昆虫を招き寄せるサインを作り出していった。こうして、被子植物は花をつけることによって動物と共に生き始めた。
更に重要なのは、花はとても早く世代交代する。杉や松などの裸子植物は風媒という方法で花粉がメシベに届いて受精が完了するまでには1年かかるが、新しく誕生した花は、24時間以内に受粉から生殖が完了する。恐竜が暮らす巨大森林の片隅で花と昆虫はお互いに助け合いながら進化していった。
花はやがて花粉より魅力的な蜜を作るようになり、その結果、蜂やチョウ、ガなどの昆虫が生まれていった。繁殖の早い花の顕花植物、つまり被子植物の登場によって裸子植物の森はしだいに駆逐され消えていった。それと同時に、裸子植物を食料にして繁栄を誇ったバロサウルスなどの巨大恐竜たちも食糧不足に見舞われて姿を消していったと云われる。(次回に続く)
投稿者 ryokudo : 2010年04月08日 14:36