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豊かな自然と個性溢れる人材を有する京都府綾部市の「上林」。これからの時代を生き抜くヒントを、ここから発信します。









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●家探し

水田夫妻のネットワークは驚くくらい広い。農業を始めたことがきっかけで、在来工法で家をつくるこだわりの若い大工さんや音楽仲間、ユニークなアーティスト、こだわりの農業を志す同世代などの幅広いネットワークを北近畿中心にもっている。

新居を探すなかで、静岡から綾部市に移住した野草料理研究家の若杉友子さんから紹介されて、いまの家と出合うことになる。最高の財産は人の縁というがほんとうにそうだろう。

「奥まったところ」が好きでそんな住居を求めていたという水田夫妻は初めてその地を訪れ、風景を一目見て、大変気に入った。集落の戸数も少なく、畑からは見えるものは山野のみ。そこは理想郷、桃源郷のようなところだ。

畑に立つと、自然とひとつになれる。癒され、またインスピレーションが湧いてくるような空間。じゅうぶん満たされていることに気づけるし、また新しい何かを発想できるようなところのようだ。


●上林は日本のフィンドホーン? 

最近、なぜだか「綾部の上林に移住したい!」という若い世代によく出会うという。聖徳太子に縁(ゆかり)のあるこの地域はどうも良い気が流れているような特別な空間のようだ。

英国に「フィンドホーン」という磁場のよいことで知られる有名なところがあるが、ここはもしかしたら、「日本のフィンドホーン」のようなところなのかもしれない。「ススキの揺れ方も違うね」と、ここを訪れた人がそういったそうだ。

家の近くには同じく移住組のアーティストが住まい、窯を開いている。いま、村には新しいチカラが必要なのだと思う。大事なものを守るためには新しい風も必要なときがいまのようだ。


●限界集落

夫妻が住む地域は市街地から約35キロ。福井県との境に最も近い集落になる。高齢化率は軽く50%を超えている。

いま、新聞等で「限界集落」が問題になることが多くなってきた。

「限界集落」とは、平成3年、高知大学教授だった大野晃さん(現・長野大教授)が発表された概念で、65歳以上の高齢者が集落人口の50%を越え、独居老人世帯が増加し、冠婚葬祭など 集落の社会的共同生活の維持が困難な状況におかれている集落をそう呼ぶ。この綾部にもたくさんの「限界集落」があり、京都府は綾部のそれを「26」と発表した。

綾部市では、「水源の里条例」をつくり、由良川の支流である清流・上林川の水源となる限界集落地域5つが元気になるようにと新しい試みを始めた。いま全国から注目を集めている。そうした地域に住む水田さん夫妻には地域住民から期待も大きい。また二人もこんなことができるのでは、とアイデアを練るようになってきた。











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