human with the new idea which lives in Ayabe

豊かな自然と個性溢れる人材を有する京都府綾部市の「上林」。これからの時代を生き抜くヒントを、ここから発信します。









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人間らしい暮らしを求めて

 

見ててくれていたことがうれしい
  
 
人口に占める65歳以上の率をさす高齢化率が30%台に突入しそうな綾部市(2004年9月末現在で29.4%)。しかし、この地域は綾部でも有数の高齢化率の高い地域で50%を超える地域も存在する。榊原さんが住むのは50軒弱の集落。やはり60〜80代が多く、若者はまばらだ。
 
最近、地元のお年寄りから「草刈り」を頼まれる。黙々とまじめに農作業をする榊原さんを見ていて、地元の信頼を勝ち得たのだろう。そうなるには並大抵の努力ではなかったはず。都会感覚で田舎暮らしをしていると、地元住民と摩擦が起こることがよくあると聞く。しかし、彼女は黙々とまじめに農作業をする行動によって、信頼をつかんだ。田舎は特に人をよく見つめる世界でもある。
 
時給700〜1000円。榊原さんは「ここでは私の“バカ力”有名なんです!」と笑う。でも榊原さんはきゃしゃな女性。
 




「見ててくれていたことがうれしい」と話す彼女。嫌な顔、ひとつせず、なんでも喜んでやってくれる彼女は、きっと孫のように身近な存在で頼みやすい。何よりも誠実なところがいいのだろう。日本人が無くしてしまったものを彼女は失っていない。そこがまたお年寄りにひかれる訳のひとつかもしれない。
 
それにしても、なんてすてきなことを頼まれるのだろうって思う。役に立てて、地域も美しくなる仕事。尊い仕事をして、榊原さんはどんどんピュアになっていくって感じ。おいしい水と空気と風景に囲まれて、さらに清くなっていく。榊原さんという人は、天がこの地に与えた救世主なのかもしれない。だれにでもできることではない。きっと選ばれた人なのだ。

 


 

師の土井さんがデザイン会社をされていて、絵が好きだったこともあり、古民家の中はすてきな絵がいっぱい。そして、古布を活かした裁縫なども暮らしのなかに散りばめられている。おしゃれな空間。ああ、こんな暮らしがあるんだっていろんなことに気づく。榊原さんはとにかく、手づくりが好きなよう。それが榊原さんという生き方。
 
そして、テレビは見ないでいい暮らし。寂しくて、ついテレビをつけてしまう人がこの国には多いけど、ここでの暮らしはそうではない。他のどこよりもテレビが必要なくらい何もないところだけど、でも、なんだかとっても満ちている。あふれるくらいに。そんな暮らしを彼女はしている。人懐っこい2匹のネコと番犬くんもそばにいてくれる。





 
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