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豊かな自然と個性溢れる人材を有する京都府綾部市の「上林」。これからの時代を生き抜くヒントを、ここから発信します。









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自然の恵みに囲まれて、ゆっくり暮らす。

●米作り、もう4年目
 
 

田舎暮らしをしたら、家庭菜園をして、のんびり過ごすつもりだった。
 
関田さんに農業の経験を尋ねてみると、小学校から中学校にかけて、祖父の代が住んだ高知へ、縁故疎開したことがあり、おじいちゃんの田んぼの手伝いをしたそうで、それ以来だという。
 
家が決まって、とうとう引越し。
自治会長が挨拶回りに一緒に来てくれたお陰で、地域への溶け込みは早かった。
移住地にキーマンがいること。これは移住の大事なポイントだ。人口密度の高い都会は他人ばかりだか、田舎では知らない人はいない。山歩きをしたとき、知らない人でも挨拶をするように、田舎では挨拶はとっても大事なこと。
 
移住が決まったとき、自治会長が「お米、作ってくれるかい?」と尋ねられ、「私にできることなら」と返事をした。

 
 
移住前の秋には、稲苗も注文されていて、春にはすべては段取りができていた。
春の代かきも田植えも、秋の収穫もみんな機械でしてくれた。
関田さんは田んぼの水番をするだけでよかった。
 
1年目はすべてまわりがお膳立てをしてくれ、2年目からは自分で道を歩めるようになっていた。
 
米づくりももう4年目になる。
「いい米とは」ということが最近、少しわかるようになってきた。
関田さんの資質は見抜かれ、期待されていたのだ。

 

新しい出会いの広がり
 
家庭菜園のつもりが、いまでは、ナス、オクラ、レタス、セロリ、シシトウ、ロケットトマト、イタリアンパセリ、クレソン、バジル、ルッコラなどのハーブを舞鶴青果市場に出荷している。
 
田んぼは3反5畝(35アール)、畑は4箇所あり、ビニールハウスも借りている。
 
有機栽培を志している。はっきり言って、「難しいです」と関田さん。
草をどれだけ押さえられるか。それがポイントだが、なかなか至難の業だという。
 
同じ町に住む田舎暮らしの先人の峰地さんの「こだわりの養鶏」の鶏糞をもらって畑に入れたり、土づくりに励み、悩みながら、挑んでいる関田さん夫妻。
 
ある日、市場の地場野菜担当者がやってきて、「少量でもいいから作ってほしい」と言われて、驚いた。
 
少量でも入手を希望する高級食材のスーパーがあるとのこと。
自分の野菜が認められたようで、とってもうれしかった。
 
峰地さんは20年の卵の販売経験を持つ。





野菜にも必ず作り手の想いをことばにしたメッセージを紙に印刷し、それをパックに入れて出荷するよう、アドバイスをしてくれた。
白い紙では目立たないので、黄色の紙がいいと親身になってくれている。

 
また、こんなセット販売も考えた。
野菜とお米と峰地さんのこだわり卵の3点セット。
お得意さまが喜んでくださることが何よりうれしい。
 
関田さんの商品開発には心強い味方がいる。
上の娘さんが「この野菜、植えて!」とか「この野菜、植えたら!」とかアドバイスをくれるという。
都会に住み、入手する情報を両親にプレゼント。すてきな関係だ。
 
ズッキーニを作ったときは、イタリア料理屋がある市内のホテルに売り込みにでかけた。田舎にはめずらしい行動力。そのお陰で、いま、新しい出会いがひろがっている。
 
関田さんは喜びとなる苦労をいっぱいされている。
 
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